2009年03月04日
国民と思想
秋果熟すれば即ち落つ、落つるは偶然にして偶然にあらず、春日光暖かにして、百花妍(けん)を競ふ、之も亦偶然にあらず、自然は意味なきに似て大なる意味を有せり、一国民の消長窮通を言ふ時に於て、吾人は深く此理を感ぜずんばあらず。引力によりて相(あひ)繋纏(けいてん)する物質の力、自由を以て独自卓犖(たくらく)たる精神の力、この二者が相率ひ、相争ひ、相呼び、相結びて、幾千幾百年の間、一の因より一の果に、一の果より他の因に、転々化し来りたる跡、豈(あ)に一朝一夕に動かし去るべけんや。マイホームブログ
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